2017年11月16日木曜日

博士論文執筆進まない。。

年末くらいに博士論文を提出したいので、ぼちぼち書き始めています。しかしあんまり手につきません。

すでにpublishされている論文とsubmitした論文をほぼそのまま(多少アレンジはしますが)研究内容のチャプターに使えるので、新規に何かを書く必要はほとんどありません。体裁を整えるくらいです。

ただしイントロダクションは別で、一から書かないといけません。15ページくらいの簡潔なものにまとめようと思いますが、一般的なことから始めて実験のチャプターにスムーズにつなげるようにするにはかなりの工夫が必要で、わかりやすい絵や図も作る必要があります。

結構な仕事量であることはわかっていたので、なんだかいつも先延ばしにしてしまい、他の論文を書く仕事などを優先的にやってしまいます。

博士論文は書けば終わるという仕事で、質を気にしだしたらキリがありません。それに雑誌に投稿する学術論文やプロポーザルと異なり、うまく書いたから何かが変わるというものでもないのでモチベーションがあまりあがらないのが正直なところです。しかしせっかく書くんだからそれなりの質にしたいという思いもあり、どれくらいのエネルギーを使うべきかはっきりしないまま後回しにしてしまっています。

まあとにかく書くしかないんでモチベーションどうこうではないのですが。

しかし書きものの進み具合は本当にモチベーションに左右される。。やる気さえ起きれば一週間で十分終えられる類の仕事ですからね。。

一ヶ月後には提出をしてゆっくり冬休みに入りたいものです。


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2017年11月6日月曜日

ポスドク職決定(仮)

アプライしていたポスドクのポジションのスカイプ面接を先日行い、無事オファーをいただきました。

正式に契約するのはラボ訪問後になりますが、来年の秋からアメリカ東海岸の大学で1回目のポスドクをすることになると思います。

そこのボスは一度学会で会ったことのある人で、そのときに研究の話や雑談を多くしていてお互いに知っている関係でした。研究分野は少し異なりますが、お互いに物理工学出身でレーザーを使った装置の応用を仕事にしていることもあり、会ったときから非常にウマが合いました。オファーをいただくにおいて、一度直に会ったことがあるというのが大きく働いたのは間違いありません。もし彼に会ったことがなければ、応募から1週間でのスピードオファーはなかったと思います。

今のボスにポジションが決まったと報告するととても喜んでくれました。とてもいい推薦状を送ってくれたようですし(中身は私は見れませんが)、普段から応援してくれていたので感謝しています。

ポジションは決まったといってもポスドク用のフェローシップにはアプライしようと思います。フェローシップやグラントの受賞歴は近い将来重要になるでしょうし、また純粋に自分の給料が少し高くなります(オランダからのRubicon fellowshipだと年額63,000ユーロももらえます)。所属先も給料を払う必要がなくなりますし、フェローシップを取れると双方にとっていいことづくめです。もちろんどのフェローシップも競争率は高いですが、申請書をしっかり練ればチャンスは十分にあると思います。次のボスも申請書執筆に協力してくれるといってくれているので、しっかり準備したいと思います。

自分が次にどの方向に行くか具体的に決められていて、ポスドクのポジションが得られていることが博士課程での自分に対してのノルマの一つでしたので、それがクリアできて少しほっとしています。

この文章を書いているときに気づきましたが、4年前のちょうど今日が、オランダに現在のポジションの面接に来た日でした。4年前も今日のように暗くて寒く、小雨が止まない日でした。あの日の自分が望んでいたくらいの成長がこの4年間でできているのかなぁ、なんて少し考えてしまいました。

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2017年10月19日木曜日

ポスドク職探し、博士論文執筆など。

3ヶ月以上ぶりの更新になります。
学会に出たり論文書いたりゲイパレードを見に行ったりドラクエ11をやっているうちに思いのほか時間が経っていました。

今週5本目の論文が査読に回り、ある程度博士論文の目途をつけないといけないなあと思いつつ全く執筆が進みません。。締め切りがない仕事のモチベーションを保つのは本当に難しい。

オランダでは博士論文は大学内外の5人の先生に査読してもらいます。その査読には1ヶ月半くらいかかるようで、オッケーが出れば博士論文審査会(ディフェンス)の会場予約ができます。

会場の数は限られているため数ヶ月先まで会場はいっぱいで、聞いたところ今の時点で来年1月まで予約が埋まっているとのこと。例えば12月に博士論文を提出したとして、ディフェンスができるのは4月くらいになりそうです。

私の契約は来年2月で切れますが、ボスが契約延長のオファーをくれました。ですので2月以降も博士号取得までは給料の心配はいらなそうですし、残りのプロジェクトを終える時間的余裕ができました。

学位論文執筆と同時に次のポストを探さないといけません。2ヵ所、ポスドクのポジションにアプライしていましたが、いずれもインタビューにたどりつくことなく不採用となりました。これも縁と思って不採用はあまり気にしないようにしています。

今月新たに1ヵ所応募するつもりです。そのグループはパルスレーザーを使った脳のイメージング技術を開発していて、私がポスドクとして経験しておきたい多くのことができそうな場所です。今の私の分野とは多少違いますが、そこのボスと先月の学会で初めて会いました。学会中は彼と話をする機会が多くありましたが、かなりのオープンマインドの持ち主で好印象を持ちました。

今までは会ったことのない先生のグループに応募してきましたが、今回はお互いを知っている分、話は進みやすいと思います。いい知らせが来ることを願うばかりです。思えば博士課程のポジションに応募したときも、決まらないときは全然決まりませんでしたが、決まるときは応募から採用までものの数週間で決まりました。ポスドクのポジションも同じだと思いますので、焦らずじっくり進めて行きたいと思います。

再来週には冬時間になるようで、暗くなるのが一気に早まります。ダークなシーズンに差し掛かりますが執筆にはうってつけだと自分に言い聞かせて、博士論文を早くまとめたいと思います。いや、その前にドラクエをクリアしないと。。


 7月のゲイパレード(アムステルダム)。
初めて見に行きましたが楽しかったです。

 ある夏の日のハーレム(私が好きな町のひとつ)。

秋のデンハーグ。大使館での衆院選投票の帰り道。建物がかわいいです。
どんよりとした曇り空がオランダ感を演出しています。



2017年6月29日木曜日

3本目アクセプト、釈然としない。。

アムステルダムで開始後すぐに始めたプロジェクトが、3年ちょっとの期間を経てようやくアクセプトされました。(実験自体は3年前に完了しているので遠い過去の記憶です。。)

面白いタンパク質を対象に実験、特殊な解析、理論計算を元にその化学反応機構の一部を解明した、というものです。

はじめはJACS (米国化学会誌)やPNAS (米国科学アカデミー総論) などのハイインパクトな雑誌に提出して、レビューには回ったのですが結局リジェクト。

その後Scientific Reportsという中堅雑誌に出しました。

1回目のレビューに2ヶ月もかかりました。はやい雑誌だと2週間でレビューが返ってくるので、2ヶ月はとても長く感じられました。

レビュワーは2人いたようで、一人は何の文句もなくオッケー、もう一人は30個ほどの文句をつけてくるというとんでもない人でした。(3割くらいは意味のある文句でしたが、残りははっきりいって難癖。)もちろん、この二人目のレビュワーが遅かったのは一目瞭然です。

30個のコメントにひとつひとつ丁寧に返答をつけていき、再提出。また2ヶ月ほど待ってようやく再レビューが帰ってきました。

結果はmajor revision, 前回から新たに難癖を付け加えられました(ちなみに誰がレビュワーか我々はほぼ確定できていました)。2ヶ月待たされた挙句の難癖にボスはブチ切れ、エディターに「我々はもうこれ以上そのレビュワーの言いなりになって時間を使えない、このまま掲載にしてくれなければ引っ込める(別の論文誌に出す)」というメールを送りました。

するとすぐエディターから返事があり、「事情はわかった。すぐアクセプトにするからそのまま再提出してください」と連絡があり、そのままアクセプトされました。

他の論文誌に再投稿する手間が省けたのでこれはこれでよかったのですが、メールひとつでmajor revisionからacceptedになるこのシステムを見て、なんだか釈然としない気持ちになりました。。

とにかく、アムステルダムに来て1個目の思い入れのあるプロジェクトがようやく世に出ることをうれしく思います。


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2017年5月23日火曜日

海外学振断念

最近はオランダはとてもよい天気が続いています。

日も長く、外でビールを飲むには最高のコンディションです。

海外学振の締め切りが5月はじめでしたが、今年の応募は断念しました。理由は1つ、まだ次のポスドク先のラボが決まっていないからです。(海外学振の応募には受け入れ先ボスの許可が必要です。)

また、海外学振は博士号取得後5年まで応募できるようですので、焦って今年応募する必要もないという結論に達しました。

今のボスからも、ポスドク先は慎重に選べという助言をいただいたのもあって、焦りは禁物だと考えています。今のボスは、よく考えずに決めた1回目のポスドク先でエライ目にあったようです。(行ってみたら約束していた装置がないだとか、実験データをcookingしているラボだったとか。。)

ヨーロッパやアメリカからのフェローシップの締め切りは大体8月ですので、それまでに受け入れ先が決まっていれば理想ですが、じっくり考えてポジションに応募しようと思います。


私がオランダで一番好きな街、ライデンの午後。
昼間から外でビールを浴びるように飲みました。

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2017年4月26日水曜日

ハッピーな授業

この4月と5月は、メディカルサイエンス学部の学部生向けに、電磁気学の演習の授業を受け持っています。

1クラスに25人ほど、ほとんどが1年生です。1回90分程度で、電磁気学の指定された問題を毎回3題ほど一緒に解きます。

高校物理や高校数学もおぼつかない学生がたくさんいて、またやる気の感じられない学生も多くいます。

ただこれも仕事のうちなので、準備も時間をかけてやっています。(ちなみに授業を受け持っても追加の手当てなどは一切なく、ただただ研究の時間をとられます。ただ自分自身への復習になりますし、いい経験にもなっています。)

時折かなり難しい問題もあり、それをメディカルサイエンスの、しかもついこの間まで高校生だった学生にわかりやすく説明する、というのは簡単ではありません。そして問題を解いている側も途中で飽きているのが感じられます。

授業の途中で帰るのは基本的には禁止らしいのですが、私は大学は勉強したい者だけが来るところだと思っているので、帰りたい学生を引き止めることはありません。とはいっても普段は途中で帰る学生は1人か2人くらいです。

今日はホリデーシーズン直前の夕方の授業だったこともあり、出席者は20名弱でした。さらに問題が全て難しいとあり、多くの学生が途中で帰って最後まで残ったのが8名くらいとなりました。

ですが残った学生は全てやる気のある学生で、こちらとしても説明のしがいがありました。ビオ・サバールの法則を使い、外積の積分をするという1年生には難しい問題でしたが、最後には理解してもらえたようです。

終わった後に、すがすがしい表情をした学生たちから「Thank you」といってもらえたときには、やった甲斐があったなあと思いました。(すがすがしい表情をしていたのは単にホリデー前だからかもしれませんが。)

やる気のある学生に教えるというのは、いつでもハッピーなものです。


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2017年3月27日月曜日

Easyjet、オーバーブッキング。。(オンラインチェックインを忘れずに!)

ヨーロッパにはEasyjetという格安航空会社(LCC)があります。

先週ロンドンのシンポジウムに参加してきました。イギリスに行ったのは初めてです。

今回参加するシンポジウムは私の研究分野から離れたものですが、かねてより興味のある分野でしたので、2日間有給を取って参加することにしました。

学会やシンポジウムは、今の研究に関連したものであればボスが渡航費と滞在費を出してくれますが、今回は今の研究に無関係なので、自腹です。

自腹なのでできるだけ渡航費を抑えたいと思い、LCCのeasyjetを選びました。2週間前くらいでの予約で、往復80ユーロほど、格安です。

LCCにはデメリットがあるのは知っていましたが、今回はまさにそれにハマってしまいました。

普段は飛行機に乗るときは前日にオンラインチェックインをするのですが、今回は前日に飲みに行って帰りが遅くなったこともあり、チェックインのことをすっかり忘れていました。ですが当日のチェックインカウンターでも手続き可能なので、フライト(12時半発)の2時間ほど前にeasyjetのチェックインカウンターに行きました。

するとなんと、事前にオンラインチェックインしていないやつに席はない!と言われてしまいました。いわゆる、オーバーブッキングってやつです。キャンセルが出たら乗れるから、後で搭乗ゲートで確認してくれと言われました。

200人くらい乗客がいるので、まあ1人2人は乗り遅れる人もいるだろうと気楽に考え、荷物検査やパスポートコントロールの列に並び、ゲートへ向かいました。

ゲートが開いて、いの一番にカウンターへ行って、状況を説明しました。とりあえずみんなが搭乗してみないと空席があるかわからないので、カウンターの前でそれまで待ってくれと言われました。

次々に乗客が搭乗していくのを、この人たちはみんな事前オンラインチェックインが必要なことを把握してたんだなぁと、感心しながら見ていました。

すると1人のロナウジーニョに似たブラジル人女性がなんだかチェックインで職員ともめて、しばらくすると私の後ろに並び始めました。この人もオンラインチェックインをしくじり、席がない状況だったのです。

ロナウジーニョがDamn it! (くそっ!)と繰り返すうちに、新たに2人が列に加わりました。1人はアパホテル社長のような深いハットを被った国籍不明の女性もう1人は首にスコーピオンのタトゥーを入れた(おそらく)イギリス人の女性です。

待つこと1時間くらい、ようやく搭乗が終わったその瞬間、もう空席はないと言われてしまいました。。

オンラインチェックインしていたであろう人達も数人、オーバーブッキングで乗れなかったようです。

ここから私たちは、カウンターのおばちゃんの助言通り、来た道を逆走、パスポートコントロール、baggage claimを通過し、easyjetのサービスカウンターに来ました。パスポートコントロールでは係員に、「どこに行ってたんだ?」と聞かれましたが、「どこにも行ってない」としか答えようがありませんでした。

空港の入り口付近まで戻ってサービスカウンターで手続きをし、チケットの変更をしてもらいました。今回は確実にオンラインチェックインをしました。

空港で時間を潰すこと4時間、再び荷物検査とパスポートコントロールを通過し、19時半発のフライトに搭乗できました。

アムステルダムから10時間程度かかった長旅の末、ようやくロンドンにたどり着きました。しかしシンポジウム初日のセッション、特にポスターセッションに参加できなかったのは痛恨です。。

Non-easyな飛行機旅でした。

オーバーブッキングで路頭に迷う人々

(Non-) easyjetの機体。当初は12時半発の予定が、結局搭乗したのは20時前でした。


2017年3月10日金曜日

ライブ中継ーポスドク職探し&フェローシップ応募ー

博士課程も最終年に差し掛かり、博士論文の執筆と並行して次のポスドクとしての職探しを始めます。

これまで日本で3年(学部・修士)、オランダで4年(予定)、研究に従事し、2つの異なる研究文化を体験してきました。色々な国の文化を見ておくことは将来自分でラボを持つときの指針となりますので、次はまた他の国、できれば他の大陸での研究を経験したいと考えています。

ポスドクでは少し研究分野を変える予定ですので、今までのコネがダイレクトには活用できません。そこで一から希望ラボにコンタクトを取ります。これは博士課程への応募の際に一度やっていますので、同じことをやるだけです。

もう一つ、これが重要なのですが、ポスドク用のフェローシップの応募をします。希望ラボに、お前をお金を払ってまで雇おうとは思わん!と思われたり、そもそも新たにポスドクを雇うお金がない場合も多々あると思います。そんなときにフェローシップをとってきて自分で給料をもってくるから、あなたのラボで働かせてくれ!といわれて、いやだというラボはほとんどないでしょう。タダでPhDが来るのですから。ですから、フェローシップを持っていると、行けるラボの選択肢が大幅に広がるわけです。

ポスドク用のフェローシップはたくさんあります。給付期間はどれも2年(3年のものもあり)がスタンダードで、給付額は日本円にしてだいたい年間500万円前後です。決して高くはないですが、生きていくには十分です。

私は今のところ、4つに応募しようと思います。
(1) 海外学振(日本から)
(2) HFSP (ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム、国際的なプログラム)
(3) EMBO long-term fellowship (ヨーロッパから)
(4) Rubicon (オランダから)

(1)の海外学振は、いわずと知れた日本学術支援機構のフェローシップです。締め切りが5月に迫って来ていますので、まずはそれに応募します。

博士課程での研究は物理寄りの生物物理でしたが、次は生物寄りの生物物理をやろうと考えています。(2)と(3)は生命科学分野のフェローシップですが、私の次の研究も生命科学分野にも分類できると思いますので、出してみます。締め切りは2つとも8月です。

最後のRubiconは、オランダでPhDを取った人がPhD取得後半年以内に応募できるプログラムです。期間は2年、給料は年間6万ユーロほどと、かなり良いフェローシップです。締め切りは8月頃です。

以上の4つには全て応募する予定です。(2)-(4)は締め切りが8月頃なので、今年は夏休みがないかもしれません。。

上記フェローシップへの応募過程や選考過程をリアルタイムで書き綴ってみようかなと思っています。どれかに引っかかることを祈りつつ。。全部外れたら、またそれはそのとき考えます!(そのときはたぶん世界放浪の旅に出ます。)

海外学振の締め切りまで2ヶ月を切っていますので、とりあえず今週末にでも書類の骨組みを作ってみようと思います。

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2017年3月9日木曜日

不屈の精神--バルセロナ

私はサッカーが大好きです。(I like football so much.)

オランダのリーグはもちろん、ヨーロッパの他のリーグの試合もテレビでよく観戦します。

中でも、チャンピオンズリーグは平日の夜8時45分からキックオフで良い時間なので、大学から帰ってリビングでビールを飲みながら観戦します。

昨日の試合はバルセロナ対パリサンジェルマン(PSG)でした。(バルセロナのホームです。)

チャンピオンズリーグのトーナメントでは、ホーム&アウェーの2戦合計のスコアで争います。第一戦ではPSGがバルセロナに4-0という大差で勝利し、バルセロナにとっては非常に苦しい戦いとなりました。言うまでもなく最低4点が必要です。さらに、合計スコアが同じ場合はアウェーで取ったゴールが多いほうが勝ちとなりますので、PSGが1点とれば、バルセロナは勝ち抜けに6点が必要という絶望的な状況となります。

試合が始まり、私は特にファンではありませんが、バルセロナを応援していました。

後半開始過ぎまでに快調に3-0としたバルセロナでしたが、その後1点を失ってしまい、さらに3点が必要な状況となりました。刻々と時間は過ぎ、残り7分で3点が必要という状況に追い込まれました。バルセロナのファンでさえ、万事休すと思ったに違いありません。

残り7分でフランスの王者から3点をとるというのは絶望的でしたが、バルセロナはなんと、やってのけました。88分に1点、ロスタイムに1点、そして最後のワンプレーでもう1点取ってしまったのです。逆転の瞬間に私は思わず家で叫んでしまっていました。

奇跡ともいえるかもしれませんが、決してあきらめなかったバルセロナというチームの勝利です。あきらめていたらこの歓喜はなかったでしょう。久々にしびれる大逆転劇を見られました。

バルセロナの不屈の精神がこの結果を生んだのは言うまでもありません。

何事も諦めが肝心とはいいますが、諦めないことも肝心だと強く思わせられました。

逆転の瞬間。

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2017年2月19日日曜日

リジェクト祭り

近頃、リジェクト祭りが開催されています。

論文を出してはリジェクト(却下)、リジェクト(却下)が続いています。

いいなと思った論文は、Nature系列の雑誌やPNAS、JACSといった大きな論文誌に出しますが、大抵はリジェクトです。

あまりにもリジェクトが多いので、もうリジェクトでへこむことはなくなってきました。むしろ、査読までいってリジェクトされるとその査読者の意見を反映して論文をよりよくすることもできるので、リジェクトをポジティブにさえ考えるようにしています。(でないとやっていけません。。)

自分達の仕事が大きな論文誌に載ってほしいという気持ちはもちろんあります。しかし一度書いた論文は自分の中ではもう過去の仕事になりつつあり、早く世に出て欲しいという気持ちの方が大きいです。

今ある全てのプロジェクトの成果が一日でも早く世間の目に触れることを願って、今日も論文を書きます。

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2017年2月6日月曜日

ラストイヤー

オランダに来て早三年がたち、残るはあと一年となりました。

いろんなことがあったなあと思いますが、電車が突然数時間ストップしたり、コカインの売人に絡まれたりするのもなんだか日常となりつつあります。(※私はコカインは吸いません。)

あと一年、今のプロジェクトを終わらせること、次のポストを探すこと、ポスドク用のスカラシップの申請、博士論文を書くこと、たまった50日の有給をすべて消化すること(願望)、などやることが山積みです。

私の契約は来年の1月までなのですが、今年の12月はじめくらいにディフェンスを終わらせて博士号を取り、残りはゆっくりしたいなあなんて甘い考えも抱き始めています。

私のグループは本当に自由(放任)で全ては自己責任ですので、自分のケツを自分でたたいてやっていかないとなあとぼんやり思います。

1月はとても冷えたオランダでしたが、近頃は時折10度近くまで気温が上がる日もあります。日照時間も長くなってきて、春の兆しが感じられます。


凍った運河の上で遊ぶ子供たち。

霜が降りた木々と運河。

通学路にて。


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2017年1月17日火曜日

仕事のアラ

最近は自分の仕事のアラが非常によく見えるようになりました(なってしまいました)。特に論文などの文章を書いているときに感じてしまいます。

アラが見えるということは自分の仕事を客観的に見られるというポジティブな面もありますが、まだまだ100%には程遠いという絶望に近いものを感じることもあります。

私は元来テキトーな性格ですので絶対100%じゃなきゃイヤだ!ということはないのですが、自分の仕事のアラが残っているのにそれを修正せずに終わらせるというのは少し引け目を感じてしまいます。

ですが、時間は有限です。100%までもっていくのには時間がかかりすぎることもあり、効率的とは言えません。今の自分に重要なことは、今持っているデータを正しく面白く見せることであり、またより多くの論文を書くことだと思っています。

ですので多少アラが残っているのをわかっていながら、だいたい80%くらいのところで論文をsubmitしてしまうときも多々あります。

しかし面白いもので、レビュワーに突っ込まれたところを修正しているうちにそのアラがだんだんなくなっていき、アクセプト段階ではかなり100%に近くなっている感じがします。

結局必要ならば後に修正を迫られるのですから、アラがあるのがわかっていても80%くらいで仕事を終わらせて次のステップに行くのが効率的なのかなあ、と最近は思っています。

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