ヨーロッパにはEasyjetという格安航空会社(LCC)があります。
先週ロンドンのシンポジウムに参加してきました。イギリスに行ったのは初めてです。
今回参加するシンポジウムは私の研究分野から離れたものですが、かねてより興味のある分野でしたので、2日間有給を取って参加することにしました。
学会やシンポジウムは、今の研究に関連したものであればボスが渡航費と滞在費を出してくれますが、今回は今の研究に無関係なので、自腹です。
自腹なのでできるだけ渡航費を抑えたいと思い、LCCのeasyjetを選びました。2週間前くらいでの予約で、往復80ユーロほど、格安です。
LCCにはデメリットがあるのは知っていましたが、今回はまさにそれにハマってしまいました。
普段は飛行機に乗るときは前日にオンラインチェックインをするのですが、今回は前日に飲みに行って帰りが遅くなったこともあり、チェックインのことをすっかり忘れていました。ですが当日のチェックインカウンターでも手続き可能なので、フライト(12時半発)の2時間ほど前にeasyjetのチェックインカウンターに行きました。
するとなんと、事前にオンラインチェックインしていないやつに席はない!と言われてしまいました。いわゆる、オーバーブッキングってやつです。キャンセルが出たら乗れるから、後で搭乗ゲートで確認してくれと言われました。
200人くらい乗客がいるので、まあ1人2人は乗り遅れる人もいるだろうと気楽に考え、荷物検査やパスポートコントロールの列に並び、ゲートへ向かいました。
ゲートが開いて、いの一番にカウンターへ行って、状況を説明しました。とりあえずみんなが搭乗してみないと空席があるかわからないので、カウンターの前でそれまで待ってくれと言われました。
次々に乗客が搭乗していくのを、この人たちはみんな事前オンラインチェックインが必要なことを把握してたんだなぁと、感心しながら見ていました。
すると1人のロナウジーニョに似たブラジル人女性がなんだかチェックインで職員ともめて、しばらくすると私の後ろに並び始めました。この人もオンラインチェックインをしくじり、席がない状況だったのです。
ロナウジーニョがDamn it! (くそっ!)と繰り返すうちに、新たに2人が列に加わりました。1人はアパホテル社長のような深いハットを被った国籍不明の女性、もう1人は首にスコーピオンのタトゥーを入れた(おそらく)イギリス人の女性です。
待つこと1時間くらい、ようやく搭乗が終わったその瞬間、もう空席はないと言われてしまいました。。
オンラインチェックインしていたであろう人達も数人、オーバーブッキングで乗れなかったようです。
ここから私たちは、カウンターのおばちゃんの助言通り、来た道を逆走、パスポートコントロール、baggage claimを通過し、easyjetのサービスカウンターに来ました。パスポートコントロールでは係員に、「どこに行ってたんだ?」と聞かれましたが、「どこにも行ってない」としか答えようがありませんでした。
空港の入り口付近まで戻ってサービスカウンターで手続きをし、チケットの変更をしてもらいました。今回は確実にオンラインチェックインをしました。
空港で時間を潰すこと4時間、再び荷物検査とパスポートコントロールを通過し、19時半発のフライトに搭乗できました。
アムステルダムから10時間程度かかった長旅の末、ようやくロンドンにたどり着きました。しかしシンポジウム初日のセッション、特にポスターセッションに参加できなかったのは痛恨です。。
Non-easyな飛行機旅でした。
オーバーブッキングで路頭に迷う人々
(Non-) easyjetの機体。当初は12時半発の予定が、結局搭乗したのは20時前でした。