2014年12月29日月曜日

「日本人は英語ができない」はメリットでもある

研究者に限らず、多くの日本人が苦労することに英語、特に英会話が挙げられます。

私は昔から英語が苦手で、数年前に英会話の勉強を始めた頃は「自分がネイティブだったらこんなに無駄に努力しなくて済むのになあ」とか「ヨーロッパ人はみんな英語がペラペラでうらやましいなあ」とか思っていました。

「日本人は英語ができない」ということは、確かに日本という国が国際社会で生きる上ではハンデかもしれません。しかし一個人として考えれば、「日本人は英語ができない」ということはアドバンテージになるとも考えられます。

多くの日本人が英語ができない中で自分が英語が話せたら、その人は「日本人なのに英語ができる人」となり、周りの日本人から一目置かれることになります。英語ができることでつかめるチャンスも多いはずです。英語ができるだけでアドバンテージになるなんていうのは、先進国では日本や韓国くらいなものではないでしょうか。

例えばここオランダでは、ほとんどのオランダ人が英語を流暢に話せるので、「英語力」がその人の競争力を測る指標にはなりません。オランダ人にとっては英語は出来て当然なのです。オランダほどではないにしろ、他のヨーロッパ諸国でも同じことが言えると思います。それらの国では「英語ができる」ことだけで周りに対してアドバンテージを得ることはできません。

ヨーロッパ人に比べて、日本人は英語習得のためにより多くの努力を要するのは事実です。しかしそれは必ずしもデメリットだけではなく、習得が難しい分習得できれば自分の競争力があがるという大きなメリットもはらんでいるのだと思います。



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2014年12月26日金曜日

クリスマスなんて研究者には関係ない

今日はクリスマス。クリスマスにも大学に来て働くなんていうのは東アジア人しかいません。ヨーロッパ人はクリスマス前後二週間くらいはがっつり休みをとって自国に帰り、家族とクリスマスを過ごす人が大半です。

私も本当はこの年末年始に日本に帰りたかったのですが、10月に帰ったばかりだということと、たまった仕事を一気に片付けるチャンスだったので、今年はオランダに滞在することにしました。

私が日本にいたときは、先生も学生もクリスマス、正月に関係なく働いていたような気がします。(三が日くらいは休む人が多かったかもしれません。)休みをとっているときもみな常にメールはチェックし、休暇中の先生にメールを送ってもすぐに返信が来たものです。

ここオランダでは少し様子が違います。クリスマス休暇中のボスにメールを送っても、「1月4日まで休暇中です」といった内容の自動返信メールが来るだけで、ちゃんとした返信は一切返って来ません。学生も、きっちり休暇はとり、メールのチェックもしていない人が多いです。

仕事の進展を考えるとメールの返信はしてほしいところですが、個人的には休暇をしっかりとる習慣は本当にいいことだと思っています。リフレッシュできることはもちろん、休暇までにある程度の仕事をまとめようと瞬間的にいつもより頑張る人が多いのです(仕事をまとめずに休みに入ってしまう人もいますが)。日本ではボスが休暇を取らないので、学生も取りづらい雰囲気がありますよね。メリハリをつけるという点はヨーロッパ人は上手な気がします。

それにしても、周りが休暇中に働くのは、邪魔が一切入らず仕事が非常にはかどります。問題は食堂はもちろん、周りの売店などもすべて休業中なことです。24時間365日営業のコンビニや吉野家がある日本は素晴らしいと思ったクリスマスの午後でした。


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2014年11月11日火曜日

オランダを選んだ3つの理由

私は今年の2月からアムステルダム自由大学で博士課程の学生をしていますが、その前に面接と研究室案内を受けるために、一度オランダに来ています。それがちょうど一年前の今日だったなあとしみじみ思ったので、なぜオランダに来ることになったのか、そのいきさつを書いてみたいと思います。

私は高校生くらいのときから、いつかは海外に出たいと漠然と思っていました。それが明確になったのは学部4年生で研究を始めて少したった時くらいだったと思います。研究者になろうと明確に思い始めたのもそのくらいの時期です。研究をするには国内外問わず広いコネクションが重要なんだなあと思い始め、また英語の重要性もひしひしを感じていました。また、日本のような閉じた国と海外では研究に対するアプローチも違うのではないかと思い始め、色々なアプローチを特に若いうちに経験しておきたいと思っていました。

それらの要求をすべて満たしてくれると思い、博士課程での留学を決断しました。といってもすんなり留学先が決まったわけではなく、かなり遠回りした方だと思います。そのことに関してはまた次回以降に書きたいと思います。

正直研究は世界各国どこでもできるので、オランダに来る必然性はありませんでした。縁があってオランダに来ることになったわけですが、いくつかあった選択肢からオランダを選んだ理由は主に3つです。


① 自分の今と将来をつなぐ研究内容

私は物理を主に勉強してきましたが、将来は神経科学の研究をし、脳の機能を解明したいと思っています。実はいくつか神経科学の研究室の先生にもコンタクトを取ったのですが、どこの馬の骨かもわからない、しかも神経科学はおろか生物学のバックグラウンドもない学生を雇ってくれるところはないのが現状でした。ならば自分の学んできたことを活かし、かつ将来にやりたい神経科学の研究につなげられる研究室を選ぼうと思い、光を使った生物物理の研究で神経科学にも関わりのある仕事をしている研究室にいくつかアプライしました。その中の一つがオランダの研究室だったのです。

② 結果が出そうな研究室

私は、目に見える結果は博士課程では非常に重要だと考えています。結果の出そうな研究室を選ぶなんて、なんかセコイように思われるかもしれませんが、この段階では結果の出やすさは当然考慮すべきことだと考えています。結果が全てではありませんが、結果がないと次の職がありませんから。私自身、学部と修士の間は非常にチャレンジングな研究をしていました。さらにその内容は研究室の主流から全く外れたもので、周りに相談相手がほとんどいない中自分で苦悩して研究を進めていました。しかしとうとうその研究で論文を書くところまで持って行けず、世間的には何もしていなかったと同じというとても悔しい結果に終わりました。その経験は自分の礎となっており、苦労を重ねたことで得たものは今では非常に役に立っています。しかしこれから研究者として生きていく私にとって、目の前の結果も重要だと考えています。今いる研究室は結果は得やすい環境だと思いますし、それが今の研究室を選んだ要因の一つです。

③ ボスとの相性

博士課程には3-5年程度(国によって異なり、オランダでは基本的に4年)在籍するので、ボスとは否が応でも頻繁にコミュニケーションをとることになります。ボスにはいろんなタイプがいると思いますが、そのタイプと自分のスタイルが合わなければお互いに不幸です。私は細かく指示されるのは苦手で、放任主義のボスが良いと思っていました。実際今のボスとスカイプ面接をしたり実際に合って話すと、そのボスは学生やポスドクに多くの部分を任せ、結果については詳しく議論してくれるタイプだとわかりました。また、研究室の規模も学生3人にポスドク3人程度と決して大きくはなく、こじんまりしているグループが好きな私の理想ともぴったりでした。



長くなってしまいましたが、結論としてはオランダに来て本当によかったと思っています。研究環境もさることながら、自然や街並み、居住環境、人間も素晴らしい国です。(とくにサッカーとビールが大好きな私にとっては最高の環境です。)

応募や面接のプロセスなども、これから留学しようとしている方々にほんの少しでも役に立つかもしれませんので次回以降に書いてみたいと思います。

晩秋のライデンの風景



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2014年9月23日火曜日

学会直前、スライド未完成

早いもので9月も下旬です。
オランダは日中は暖かい日が続いていますが夜は10度前後まで冷えます。日も短くなりだんだん冬に近づいているのが感じられます。

この9月から1年間、修士の学生を一人受け持つことになりました。うちのグループで実験を中心とした研究を行い、修士論文を書き上げることが彼のノルマです。しかし彼には研究上のスキル以外のことも学んでもらえたら、と思っています。僕自身、修士課程での研究を通して論理的なものの考え方や文章の書き方、プレゼンのノウハウ等、どの職種にも必要であろうことを習得しました(そのはずです)。彼にもそういったスキルを身につけてもらえるように、責任をもって指導していきたいと思います。

秋は一般に学会シーズンでもあります。今回は僕はオランダで一つ(来週)、日本で二つ(再来週)の、計3つの学会に参加予定です。今回は運よく日本で僕の研究分野に関連する学会が開かれるため、公費で帰国できるというおまけつきです。また大変喜ばしいことに、日本の学会の一つでは、招待講演者としてお話をさせていただくことになっています。博士課程1年のぺーぺーが招待講演なんておこがましいかもしれませんが、自信をもって話をしてきたいと思います。

さて、三つの学会に参加するのはいいのですが、実はポスターもトークのスライドも(いつも通り)完成していません。。。学会まで一週間もないので焦らないとダメなのですが。。ストーリーは出来上がっているのでその気になれば1日足らずで完成するはず!とタカをくくっているのはよくないということは薄々感じています。。。当日には仕上がっていることは確実(と思いたい)ですので、未来(一週間後)の自分に期待して、今日は早めに就寝します。



アムステルダムの飛行機雲(メルヘン)

2014年7月28日月曜日

近況: 特段変化なし

気付けば2月にオランダに来てから早いもので半年が経とうとしています。
オランダ生活が非常に心地よくなってきて、大きなカルチャーショックというのも段々なくなってきました。(まだまだあるにはありますが。。)

先月から今月にかけてはワールドカップがあり、非常に楽しませてもらいました。あっという間でしたが、オランダ代表の快進撃も相まって毎試合すごい盛り上がりを見せていました。また大学にはいろんな国籍の学生や研究者がいて、毎日彼らとはその国のサッカーやワールドカップでの結果について話ができたので非常に楽しかったです。














研究ついては、半年で今のプロジェクトは一段落つきました。このまま論文執筆に着手できるかどうかは共同研究先ともっとディスカッションする必要がありまだ分かりませんが、少なくともこの内容で秋の学会はいくつか発表できそうです。

幸運にもボスからもう一つプロジェクトをやらないかと言われ、非常に面白いタンパク質を扱ったものなので二つ返事で快諾しました。そのタンパク質に関して一から勉強しないといけないですが、楽しみです。

オランダでは今は夏休みシーズンで、みんな1か月くらいガッツリ休みをとります。今週は大学には学生も先生もほとんどいません。私も7月上旬に二週間休みをすでにもらって、また8月下旬にも二週間休みをもらいます。気兼ねなくリフレッシュできる時間をしっかり取れるというのは、ヨーロッパのいいところだと思います。


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2014年5月16日金曜日

ワールドカップ!

各国の代表メンバーが続々と発表され、いよいよワールドカップのムードになってきました。

日本代表にはリーグ戦ではあまり調子のよくなかった選手や怪我明けの選手も何人か選出されていますが、ワールドカップ初戦にしっかりコンディションを合わせてくれると期待しています。

オランダは言わずと知れたサッカー大国ですが、今回のワールドカップではあまり期待していないのか、そんなにイケイケのムードではないような気がします。でもいざ始まるといつものように熱くなるんでしょうね。

個人的には今回のワールドカップで日本対オランダをぜひ見てみたいです。日本がベスト8まで進めば、オランダと対戦する可能性があります。そのときはもちろん日本を全力で応援します。日本が勝とうものなら翌日はおそろしくて大学には行けませんが。



ワールドカップ期間中はこの格好と表情で研究にいそしみます。


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2014年4月16日水曜日

ポスター発表とパスポート紛失

先週はイタリアのピサ付近で光受容体タンパク質の学会があり、参加してきました。先月半ばの実験で発表できそうなデータが取れましたので、ポスターにして発表させてもらいました。まだ出たばかりのデータで色々突っ込まれましたが、いい議論ができたと思います。

毎日午後には自由時間がありましたので、サッカーしたりワイナリーに行ったりして遊びました。ヨーロッパ人は本当にサッカーが好きな人が多く、この学会でも年配の教授も混じって昼は一緒にサッカーをし、夜はチャンピオンズリーグの観戦をしました。みんなサッカーの話になると研究の話以上に(?)熱くなります。

この学会では食事もみんなで一緒にとるスタイルでしたので、一週間もいればいろんな人と話ができました。講演自体よりも食事やレジャーの間にする何気ない話が研究にも重要だったりすると私は思います。およそ一週間の長丁場の学会でしたが、色々な話を聞き、また色々な人と話せて新参者の私にとっては非常に楽しい学会でした。

 会場は山の外れでした。何もないですが、とにかくいいところでした。
どことなく日本の田舎と似ている雰囲気の町でした。

会場のホテルもいいところでした。
このプールサイドは僕の昼寝スポットです。



ワイナリーツアーです。何やら作る過程を見学した後に昼間から
ワインをたらふくいただきました。
おかげで夕方からのセッションにはワイナリーツアー組は遅刻でした。



さて題にありますように、パスポートを行きの飛行機で紛失しました。情けない限りです。空港や航空会社に問い合わせましたが、結局見つからず。。。学会の序盤はパスポートのことをずっと考えていましたが、ないものはないのでいくら考えても仕方ないですね。

調べてみると、警察でパスポート紛失の手続きをしてローマかミラノにある日本大使館へ行き、新たなパスポートの発行もしくは臨時の帰国許可証(ただし日本行のみ?)を発行してもらうしかなさそうです。そもそもややこしく、時間がかかりそうです。

ピサを出たのが金曜日でしたので、手続きに時間がかかるようですと週をまたぐ可能性もあります。日曜日にはオランダで用事がありましたのでなんとか日曜日までに帰れないかな、と考えました。

私はオランダのIDを持っているので、もしかしたらシェンゲン協定内のオランダまでならパスポートなしでも大丈夫かも、と思って空港でチェックインしようとしたところ、瞬殺でダメと言われました。チェックインできない以上空路は無理です。

空路がダメなら陸路、と思い陸路を調べると、ミラノからアムステルダムまで鉄道がとおっているようです。これはもしやいけるかもしれん、と思い、とりあえずミラノに行きました。列車のチケットを買うのにはパスポートは不要で、すんなり買えました。(270ユーロ!往復の飛行機代より高いです。泣

翌日(土曜日)の早朝出発で、730にミラノを出発しました。結局パスポートはないままです。ミラノからスイスのバーゼル、バーゼルからドイツのフランクフルト、そしてアムステルダムと、ちょっとした小旅行です。


特急列車。その節はお世話になりました。


イタリア-スイスの国境を超えるときに、車内でスイスの検査官のグループからパスポートを求められました。ドキドキでしたが、「パスポートはない。オランダのIDがある。」と自信気にオランダのIDを見せると、検査官同士が相談したあと、「ほんまはあかんけど今回はええで。次は忘れたらあかんで。」と言われ、何とか切り抜けました。その後同じ車内でイタリアの検査官からもパスポートと求められましたがなんとかなり、またドイツからオランダの国境でも同様に大丈夫でした。

そうして一日遅れでアムステルダムに無事到着できました。住んでいるマンションを見たときは泣きそうになりました。

でも私の場合はラッキーケースだと思います。そもそも日本人はパスポート以外に海外での身分証はなく、私はオランダの滞在許可証を持っていたのでラッキーでした。また、電車内でも、パスポートがなければダメだ、絶対に通さん!と言われればアウトだったと思います。パスポートを紛失した場合は一目散に警察および大使館へ向かうのが正解だと思います。その前にパスポートをなくすなんて言語道断なんですけれども。。。


なんか学会の話よりもパスポート紛失が本題になってしまったようですね。とにかく色々経験できた楽しい1週間でした。


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2014年3月10日月曜日

一応観光っぽいこともたまには

3月になり、アムステルダムはいい天気が続いています。2月の上旬にこちらに来たときは毎日雨が降っていてさらに午後5時過ぎにもなれば真っ暗、これはえらい所にきてしまったと思ったものですが、最近は晴天続きで気温も20度近くまで上がり非常に気持ちがいいです。

オランダは北緯52度とかなり北に位置しています。これは北海道よりもさらに北、樺太の北部の緯度に相当します。オランダは、中学の地理で習った偏西風となんとか海流 (wikipediaによると北大西洋海流) の影響を受けるなんちゃら気候 (同じく西岸海洋性気候) に区分され、なんにせよ北にある割に暖かいというわけです。

休みの日は用事がないときにはあんまり外に出ようとしないのですが、今日はあまりにも天気がいいのでちょっとダウンタウンを散歩してきました。



アムステルダム名物のひとつ、運河です。運河はたくさんありどれも景色が似ているので気をつけて歩かないとデジャブに陥り、迷います。 (迷いました。)


上の写真は広場っぽいところです。何のモニュメント、とか何の建物、とかは一切わかりません。


上の写真の人だかりの人たちは、何かずっと叫んで歩いていました。警察もたくさん出ていたのでデモか何かかな、と思ったのですが、これはアムステルダムに遠征に来たサッカーチームのサポーターです。昼間からビールを飲んだり歌ったりして士気をあげているようです。いたるところにそういった軍団がいました。サッカーの国っぽくていいですね。



上の写真は、ダウンタウンで見つけたKYOTO SUSHIです。巻きずしのマークがかわいいですね。


今回は、観光っぽいことも一応頑張ってやろうとしているアピールをしてみました。


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2014年2月25日火曜日

ウルトラ眼光がレーザーだとしたら波長はきっと490 nmくらい

研究室では主にレーザーを使って実験をしています。精密なレーザー装置を多い時には10台くらい同時に動かして1つの実験をしており、1台でも不調だと実験ができません。そして今月初めから不幸なことに1台が不調で、部品を交換するまでしばらく誰も実験できない状況でした。

そして今日そのレーザーがやっとなおりました!渡蘭後三週間目にしてようやく実験が開始できるかと思いきや、なかなかそうはいきません。ここでは3つのプロジェクトでレーザーを共同で使っているので、順番を待たないといけないのです。僕が実験できるのは来月中旬になりそうです。



実験を待ってる間はみんな好きなことをしています。論文を読み書きする人、家で寝る人、他人にチャチャを入れる人、マリファナを吸いに出かける人。何をやろうがやるまいが自由です。 (そのかわり結果がでなくても責任は自分にあります。)

僕はぺーぺーですけどお構いなしに自分のペースで好きな学問をやっています。色々な分野の頭のいい人がいて、学ぶには本当にいい環境です。

四六時中好きなことをして給料をもらっているって、すごく幸せだと感じます。今まで日本国民の税金で長く勉強させていただきましたし、今はオランダ国民の税金で勉強させてもらっています。のちに大きく還元できる人間に必ずならないとダメだと強く思います。

2014年2月19日水曜日

カルチャーショック10か条

1.  ビートたけしがめちゃ有名。

2.  女性もリンゴまるかじり。

3.  えしゃくが全く通用しない。

4.  アジア人と話すときの安心感。

5.  チャリの支配率がバルサなみ。

6.  便器が高い。

7.  傘ささない。

8.  地盤がよわい。

9.  毛根もよわい。

10.  日本人と目が合ったときの何とも言えない気まずさ。


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2014年2月15日土曜日

初心書くことを忘るべからず

下の写真は、4年過ごした京都の研究室の恩師から今年いただいた年賀状です。(まだ日本にいるときにいただいたものです。) 先生には年賀状を毎年送っていましたが、返ってきたのは4年目にして今年が初めてでした。

宛名面は全て印刷、裏もすべて印刷だったので大勢に送るテンプレートのような年賀状だと初めは思いましたが、よく見ると「いろいろ変化の大きな時ですが、少し先を見据えて初心を忘れずがんばってください。」というオリジナルメッセージが書き込まれていました。短くも僕にとっては影響力の大きい言葉でした。


思えば学部4年生で研究を始めた頃の僕は漠然と「世界一になる」と思って右も左もわからないなりに研究にがむしゃらに打ち込んでいました。(研究者は"一番じゃなきゃダメ"なのですが。) 研究はうまくいかないことも多く、困難も多く経験しました。

目の前のことに一所懸命になれるのも能力のうちだと思いますが、それだけでうまくいくほど世の中は甘くありません。短期、中期、長期の計画は不可欠だと思います。(計画通りに行くことは多くないですが、それでも指針があるなしでは大きく違います。) ゴールを設定し、今の現状からどうゴールに持っていくか。現状とゴールの間の中継点を如何に設定し、さらにその中継点から次の中継点へどう進むか。現状だけでなく先を見据え、「木を見て森を見て林を見る」ことの大切さを恩師の研究室で学びました。

研究を始めて早4年が経つわけですが、今の目標も変わらず「世界一になる」です。へこむことはこの先幾度となくあると覚悟していますが、それを求めてわざわざ海外に来たのです。一つでも多くを吸収し、世界一になるためのステップにしなければいけません。

また今回海外に来るにあたり、周りの人に支えられて生きていることを再認識しました。大学の仲間や先生たち、友人、そして家族の暖かい支えと助けがあって自分があるのだと深く感じました。

この4年間今の初心と周りへの感謝を忘れず、将来を見据えて日々を全力で過ごしていこうと思います。


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2014年2月10日月曜日

オランダPhD生活開始!!

2014年2月からアムステルダムにある大学で生物物理を専攻している博士(PhD)課程学生です。(ブログのタイトルおよび画像は某野球ゲームを思わせますが、サッカーが大好きです。(野球も好きです))

まだ住み始めてから1週間と経たないですが、新生活のための買い物や事務手続き、研究室での仕事の開始や自転車盗難等てんやわんやでもう1か月くらい住んでいる感じがします。

これは引っ越し初日の部屋の写真です。家具付のマンションなのですぐに住み始められました。広くていい部屋ですが、照明がとても暗いです。ヨーロッパのマンションはどこもこんなに暗いのでしょうか。カーテンを閉めているとまるで豆電球だけで生活しているような気がします。ちなみに今はもう部屋はさんざんに散らかっています。今週は忙しかったので仕方ない(言い訳)。



下の写真は大学の前の通りの一つです。手前のきれいな建物は大学のものですが、残念ながら私の研究室は奥の何の変哲もない建物の一角にあります。でも広くてとてもいい研究室なのです。



これからもなんとなしにオランダでの生活、博士学生の研究生活について実況していきたいと思います。よろしくおねがいします!! ^o^

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